amazon販売における著作権を考える　～その１ 基礎知識偏～

こんにちは、ろし です。

今回は著作権を取り上げたいと思います。

ネットで物を販売する以上、知らなかったでは済まされない
こともありますので、この記事にあるレベルの基礎知識は
備えておきましょう。

念のため言っておきますが、私は弁護士でも弁理士でも
ありませんので、最終判断はあくまで自己責任にてお願いします。

続きが気になる方は、
ポチっと応援してから読み進めてくださいね（笑）
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著作権とは

著作権とは、人間の思想・感情を創作的に表現した物を保護する
権利で、権利を得るための手続きは必要ありません。著作物を
製作した時点で権利が発生し、著作者の死後50年に渡り保護されます。

ただし、単なる事実を記載したメモや手法の説明、問題の解法の
表現等、誰が表現しても似たようなものになる場合には保護され
ません。創作的かどうかについての明確な判断基準はなく、
個別判断となります。

商標や特許と違い著作権を侵害しているかを調べる完全な方法は
無いため、偶然の一致では著作権違反とはなりません。

なお、商標権や特許権は偶然かどうかの考慮はされず一致してれば
権利侵害となります。

 

著作権侵害時の刑事罰

著作権侵害は親告罪であるが、刑事罰はかなり重い。

著作権を故意に侵害した者は、10年以下の懲役または1000万円
以下の罰金に処せられる（懲役と罰金が併科されることもある）
（119条）。

また、法人の代表者、従業員等が著作権侵害行為をしたときは、
行為者のほか、当該法人も3億円以下の罰金に処せられる（両罰規定）
（124条）。

刑事罰（懲役刑、罰金刑）が科されるのは、著作権を故意に
侵害した場合のみである。過失により著作権を侵害した場合は、
刑事罰は科されない（刑法38条1項）。
引用：ウィキペディア

 

販売カタログ作成で注意すべき点

アマゾンの相乗り出品の場合には関係ありませんが、
新規で出品する場合やヤフオク等で出品する場合は、

・商品タイトル
・商品仕様
・商品説明
・商品写真

をそれぞれ記載する必要があります。

順にそれぞれの注意点を見ていきましょう。

 

商品タイトル

アマゾンの規定では、メーカー名、ブランド名、商品名、
簡単な仕様、型番等を書くことになっているため、
ここに創作的な要素が入る余地はありません。

従ってオリジナル商品を出品する場合、既存のタイトルを
コピーして使用しても問題ありません。

ただ、コピー元のタイトルが売れるタイトルかどうかは
独自に見極める必要があります。

 

商品仕様

仕様は事実の記載のため、著作権で保護されません。従って、
商品タイトルと同様にコピーして使用しても問題ありません。

ただし、
間違った仕様が記載されていることは少なくありません。
著作権以前に仕様に事実が記載されているかどうかは良く
確認しましょう。

 

商品説明

商品の機能・仕様の説明であれば著作権で保護されませんが、
創作的な内容が含まれている場合は問題となる場合もあります。

ほとんどの場合は問題とならないかと思いますが、できるだけ
自分の言葉で書くようにしましょう。

 

商品写真

一昔前はシャッターを押すだけで写真が撮れるため、
写真の創作性は認められにくかったそうですが、現在では
広範囲に認められるようになっています。

著作権問題としては商品写真に創作性があるのかが争点となりますが、
これについては「スルメゲット事件」での判例が参考になります。

http://ootsuka.livedoor.biz/archives/50404281.html

これはホームページ上の商品写真や文章などを無断使用された
として争った事案で、

「商品写真は創作性は低いが著作物であり、そのままコピーした
ことから複製権を侵害した」として認定されています。

単純に商品を写しただけの写真でも、配置・構図・陰影・
背景等にそれなりの独自性があると判断されるため、
写真は自分で撮るようにしたほうが無難です。

 

まとめ

今回は商品カタログを作る上で注意すべき事項をまとめましたが、
商品写真以外はさほど気にしなくても問題ありません。

ただ、商品説明までまるパクリってのは関心しませんので
ある程度は自分で考えましょう。いい加減な商品説明は多いので、
少しでも売れるように考えるのは長い眼で見れば必ずプラスになります。

なお、著作権侵害は侵害の判定が難しいため、著作権者からの
訴えがあった場合にアマゾンやyahooがどのような対応に出るかは
正直わかりませんが、侵害行為には十分注意するようにしましょう。

コスプレ衣装と著作権の関係について別の記事で紹介していきます。